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2014.9.13 Ocean’s Love@茅ヶ崎
Ocean’s Love10周年インタビュー

今年も23名のこどもたちと
150名を超えるボランティアさんと
茅ヶ崎の海でサーフィンスクールを楽しみました!

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  • INTERVIEW

    今年で10周年を迎えたOcean’s Love。 そこで、発足メンバーのお二人、伊藤・アビル・花江さん(参加キッズ担当:写真右)と、 鈴木薫さん(ボランティアさん担当:写真左)に、お話を伺いました。

  • 10周年を迎えての感想は?

    伊藤・アビル・花江さん

    2005年の初開催は、アンジェラさんの提案で、サーフブランド「ローカルモーション」の社会貢献活動としてスタートしました。当時、アンジェラさんと薫さんは、ローカルモーションの契約ライダーさんとして、私は社員として、この活動に関わりました。

    2009年に私の退職が決まり、「今後は活動の継続が難しいかも、、、」と悩んでいたときに、当時のボスが、「自分たちでやっていけるなら持ち出していいよ」と言ってくれたのがきっかけで、アンジェラさんと薫さんと3人で再スタートを切ることになりました。今でもローカルモーション関係者の皆さんはボランティア参加をしてくださっていて、あの時、背中を押してくれた皆さんにとても感謝をしています。

    その後、毎年毎年、無事に終えることを目標に、1回1回を大事に開催してきました。そして、今では、たくさんのボランティアさんとサポーターの皆さんに支えられ、NPO法人となりました。ここまで大きな事故もなく、活動を継続することが出来ているのは、まわりの皆さんのおかげです。本当に本当にありがとうございます。これからも、応援してくださる皆さんから愛情とパワーをいただきながら、心地よい変化と着実な開催を目指して、焦らず頑張っていきたいと思います。

  •  

    鈴木薫さん

    3人で始めた時から、NPO法人としてやっていきたいという気持ちがありましたが、最初は何をすればいいのか、右も左もわからない状態でしたが、行く先々で助けてくれる方たちに出会い、本当に感謝しています。

    大変なこともたくさんあり、3人の考えている方向は同じでも、やっぱり意見が分かれる時もよくありましたが、今では3人ともが障がい児・者の方にとって一番何がいいことなのかを考えると、自然と意見が合うようになってきているところが、変化や成長なのではないかと思います。また最初の頃は、「私たちの大好きなサーフィンをさせてあげたい」「海で遊ばせてあげたい」という気持ちだけしかなかったような気がします。その後、活動を続けていく中で、サーフィンというスポーツを通して健全な身体と心を持ってもらえたら嬉しいと思うようになりました。それは、きっとこれから先も変わることはない思いです。

    そして、Ocean's Loveを通して、「ノーマライゼーション」が形になったのが、ハワイスクールだったのではないかと感じています。

    「ヘルプできるところはヘルプして、自分でできることは自信を持って自分で行動する」とてもシンプルですが、どちらもその環境がなければできない、ということも感じました。10年目を迎え、私たち自身も行動を共にして、改めてわかりやすく理解できました。理解できる環境を頂けたことにありがたく思います。

  • 今後10年の夢や目標は?

    伊藤・アビル・花江さん

    10年目を迎えた今年3月、初年度から参加をしてくれている障がい児施設「すみれ園」の子どもたちは、(限られたメンバーではありますが)「ハワイでサーフィンをする」という夢を叶えることができました。半ば、冗談まじりで話していたハワイへ行くという夢が、たくさんの方々のサポートにより実現することができ、子どもたちにとっては、「大きくなったら、アンジェラさんの住むハワイへ行ってサーフィンをする!」という大きな目標ができました。さらには、すみれ園の子どもたちだけでなく、Ocean's Loveに参加してくださるご家族のみなさんにも、ハワイでサーフィンをすることを、身近に感じていただいたイベントになったようで、ハワイスクール開催をとても喜んでくださいました。いつかはご家族の皆さんにも、ハワイスクールを体験していただける機会を作れたらと考えています。

    そして、私たちの新たな目標は、大きくなった子どもたちとも関わっていけるように、陸でのサポートもしていきたいと考えています。以前、ご参加いただいた親御さんから、「いつか娘が納税者になるのが夢です」と伺い、「そのお手伝いができたら」と漠然と考えてきましたが、最近では、具体的にOcean's LoveカフェやOcean's Loveベーカリー、Ocean's Loveワークショップなど、みんなが「必要とされている」と実感できる場、そして、Ocean's Loveに参加してくださる皆さんや応援してくださる皆さんにとって、コミュニケーションが気軽にとれる、居心地の良い空間を作り上げていきたいと思っております。 そしていつか、自分たちがおばあちゃんになったら、そのカフェで、のんびりとみんなを応援している姿まで想像しています。笑

  •  

    鈴木薫さん

    Ocean's Love カフェのOPENに向けて、今はお勉強中ですが、やはり、障がいを持つ人たちがやりたいことをやりたい時にできる環境を作っていくこと、そして、何かをする時にご家族が遠慮しながら、気を使いながら行動しているというところを軽減するために、どのようなことをすれば心地よく過ごせるのかを考えていきたいと思います。

  • 参加されるお子さんやご家族に変化はありましたか?

    伊藤・アビル・花江さん

    ある親御さんが以前「海は目の前だけど、障がいがあると海は危なくて近づけないんです。ましてや、サーフィンなんて絶対に無理だと思っていました。」とお話されていたことがあり、すごくショックを受けました。茅ヶ崎で生まれ育った私は、物心ついた時から海で遊ぶことが当たり前。こんなに癒される大きな海に、もっと気軽に行ってほしいと心から思い、活動を続けてきました。

    今では、穏やかな海は思っていたより安全だと理解していただいたり、「何かあったら助けてくださる人々が世の中にはたくさんいるのだと分かり、前向きに外へ出かけていけるようになりました」と言っていただけるようになりました。さらには、「子どもたちにとっては、サーフィンを楽しみ体験することが出来て、自信に繋がったようです」と施設の職員さんや親御さんたちから教えていただくことがとても多いです。

    また以前、私たちの活動を新聞で知り、「将来を悲観して毎日泣いていたけれど、Ocean's Loveに参加するという楽しい目標を持つことができました」と言っていただいたお母さんがいらっしゃいました。私たちの活動への参加をひとつの目標としてくださっていると思うと、とても嬉しいですし、いろいろなところから活動を知ってくださっているのだと思うと、改めて継続の大事さを感じます。

  • 参加するボランティアさんに、どのような変化がありましたか?

    鈴木薫さん

    私たち3人で始めた時から、参加費(寄付)1000円の制度を作りました。最初は1000円払って参加してくれるボランティアさんがいるのか不安でしたが、海外では当たり前のことでしたので、「寄付してボランティア参加する」意味も理解して欲しいと思い始めました。でも本当は、開催する為の必要な資金としても考えていました。今は幸せなことに、ご協力企業様がいらっしゃいますが、何が起きても変化しない、寄付というのがボランティアさんからの1000円ですし、大きな力だと思っています。今ではボランティアさんも、その意義を理解して参加してくれるようになっていることが、ボランティアさんの変化や成長なのではないでしょうか。

    きっと参加するボランティアさんそれぞれの目的や考えは違うと思いますが、共通して同じ方向を向いている証が1000円だとも感じています。参加していただけるボランティアさんも最初は、ローカルモーションの社員さんから始まり、今ではサーファーやサーフィンをしない人、協力企業様の社員さん、障がい者・Ocean's Love卒業生、スクール生の親御さんなど、たくさんの人たちが集まったOcean' s Loveという一つの社会・コミュニティーができ、社会に発信していけること、環境を作ることができたのはボランティアさんのおかげです。

  • Ocean's Loveにとっての協賛企業とはどういう存在ですか?

    鈴木薫さん

    Give and takeの関係ではなく、winwinの関係ですかね。企業の社員さんには、ボランティアとしてOcean's Loveに参加頂くことで、子ども達やボランティアさんからたくさんの学ことができ、人として何をしなくてはいけないのか、何をするべきなのかを知ることができれば、きっと企業様でも役に立つ存在になると思っています。人としての成長が企業様のwin 、私たちは企業様の協賛により、たくさんの子ども達がOcean's Loveに参加できる機会を増やすことができるwinwinの関係こそが、一緒に歩んでいける道、それこそがOcean's Loveの魅力なのではないかと思っています。そうは言っても課題はたくさんで企業様にご満足していただける活動をしなくてはいけないとも考えています。

Ocean’s Loveのみなさま、
参加されたみなさま、
ボランティアのみなさま、
素敵な1日をありがとうございました!